スマホ利用し視覚障害者の交差点横断支援 京都で体験会

目が不自由な人が交差点を安全に渡れるよう、信号の色などをスマートフォンの音声や振動で伝える機器が京都府木津川市兜台の交差点に設置され、19日に視覚障害者らを対象にした体験会が開かれた。府内では京都市の交差点計23カ所に設置されているが、市外は今回が初めて。

目の不自由な人への横断支援では、「カッコー」や「ピヨピヨ」との音で青信号を知らせる方式が一般的で、府内では全信号機の約6分の1にあたる557基に設置されている。ただ、騒音対策のため多くは夜間・早朝は鳴らない設定になっており、鳴らない時間帯の事故防止が課題だった。

今回のシステム「高度化PICS(ピックス)」では、信号機に設置された近距離無線通信「ブルートゥース」から信号の色などの情報がスマホに送信され、その情報を基にスマホが案内する仕組み。専用機器が不要で24時間使用可能、騒音も発生しないため、令和元年から全国で導入が進み、4月1日現在で17都府県に計330基が設置されている。

木津川市の交差点では、視覚障害者の支援団体などからの要望を受け、3月に整備。体験会では、視覚障害者約10人やヘルパーが、スマホからの「青になりました」との音声をもとに交差点を横断していた。

参加した川島隆夫さん(72)は、弱視で信号の色が区別できないため、夜間や早朝は出歩かないようにしていたという。「どの時間帯でも安全に横断できるようになるのでありがたい。駅周辺や病院など、目の不自由な人がよく利用する施設の近くで導入が進めば」と話していた。(秋山紀浩)

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