岸田文雄首相が、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期大統領側が日本に派遣する代表団との面会を検討していることが22日、分かった。日本はいわゆる徴用工訴訟や慰安婦訴訟問題は解決済みだとして、韓国側に事態打開に向けた対応を求めている。首相は、代表団が林芳正外相や日韓議員連盟などとの面会でどのような姿勢を示すか見極めたうえで、最終判断する方針だ。
複数の政府関係者が明らかにした。
尹氏は文在寅(ムン・ジェイン)政権下で極度に悪化した日韓関係の早期改善に取り組む考えを示している。
代表団は24~28日の日程で来日。韓国の国会議員や専門家で構成されており、事実上の政権移行チームとされる。
首相と代表団の面会が実現した場合、5月10日に予定される尹氏の大統領就任式への首相の出席などが話題に上る可能性もある。