世界遺産委、露開催延期 ウクライナ侵攻で欧州反対

ユネスコの本部=パリ(提供写真)
ユネスコの本部=パリ(提供写真)

国連教育科学文化機関(ユネスコ、本部パリ)は21日、ロシアのウクライナ侵攻を受け、ロシアで6月に開催する予定だった世界遺産委員会会合の無期限延期を、同国を含む開催事務国が決定したと明らかにした。日本など委員国に同日通知された。

フランスのメディアや関係者によると、欧州諸国を中心にロシア開催に反対する声が上がり、仏英両国などは開催国を変更しなければボイコットする意向を表明した。日本は賛否は明確に示さずに開催の在り方について時間をかけて決める必要があるとしていた。

ユネスコ事務局が仲介に入り、開催の議長国ロシアが延期を各事務国に提案し、承諾された。延期後の日程や場所は提案に含まれていない。

世界遺産委は通常年1回開催され、文化遺産や自然遺産の登録、抹消の審査を担う。今年はロシア中部カザンで6月19~30日に予定されていた。委員会は今後、今年の開催の可否などを検討する。

日本は今回審査対象となる新規登録の候補は推薦していない。2020年には新型コロナウイルスの流行で委員会会合の開催が1年延期された。(共同)

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