橋本、抜群の修正力でトップ 全日本体操

【全日本体操個人総合選手権】男子予選 つり輪の演技をする橋本大輝=22日、東京体育館(鴨川一也撮影)
【全日本体操個人総合選手権】男子予選 つり輪の演技をする橋本大輝=22日、東京体育館(鴨川一也撮影)

体操の世界選手権(10~11月、英リバプール)などの代表選考会を兼ねた個人総合の全日本選手権第2日は22日、東京体育館で男子予選が行われ、2連覇を狙う橋本大輝(順大)が6種目合計85・864点でトップに立った。

東京五輪金メダリストが抜群の修正力を見せた。2連覇を狙う橋本は、前半3種目こそミスが目立って出遅れたものの、後半3種目は安定した演技でまとめ上げた。最終6種目目のつり輪で着地をぴたりと決めると、左こぶしを握り締めた。

1種目目の跳馬から着地でラインオーバーのミスが出て、「気にかかってしまった」。2種目目の平行棒では、小指が引っかかってまさかの落下。3種目目の鉄棒は、直前の技が乱れたことで、冬場に練習してきた大技の回避を余儀なくされた。「体が思うように動かなかった」。普段通りの演技ができないまま前半を8位で折り返すと、普段はやらない行動に出た。

「気持ちが切れている部分があったので、気持ちを切り替えよう」と1分間、目をつぶり、自分のやりたい体操を見つめ直した。後半最初の床運動では「絶対やろうと思った。守ったらだめだと思って、攻める気持ちを作り直した」と、回避の選択もあったG難度のリ・ジョンソンを着地も決めて一気に上昇気流に乗った。ほかの東京五輪メンバーが精彩を欠く中、最後は底力を見せた。

世界選手権の代表はすでに内定しているが、昨年に続いて王者になることが、秋の大一番へとつながっていく。「序盤から強い気持ちをもって、できなかったことを決勝ではやりたい」。もう一度、気を引き締め直した。(小川寛太)

会員限定記事会員サービス詳細