21日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は反落し、前日比368・03ドル安の3万4792・76ドルで取引を終えた。米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めの加速を警戒した売りが優勢となった。
FRBのパウエル議長が次回の連邦公開市場委員会(FOMC)での0・5%利上げを検討すると明言したため、米長期金利が上昇。相対的に割高感が意識されたIT関連銘柄などが売られ、相場全体を押し下げた。
朝方には好調な企業決算を背景に米経済の先行きを楽観視した買いが先行し、一時は330ドル超上昇した。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は続落し、278・42ポイント安の1万3174・65。
個別銘柄では、ITのセールスフォース・ドットコムや石油のシェブロンの下落が目立った。化学のダウは買われた。(共同)