ポトマック通信

献金クリック

ペロシ下院議長(ロイター=共同)
ペロシ下院議長(ロイター=共同)

米国では有権者から集める献金額が政治家の影響力を表す重要な指標になる。普段から献金を呼びかけるメールがあちこちから届くのだが、これがなかなか面白い。

たとえば民主党のペロシ下院議長陣営のメールは、現在もリベラル層に人気が高いミシェル・オバマ元大統領夫人の写真や発言をあしらい、「共和党に二度と権力を渡してはならない」と力が入っていた。献金ボタンをクリックさせようと各陣営とも必死だ。

最も頻繁にメールが来るのはトランプ前大統領の陣営。「(トランプ氏の)仲良しグループに入りたくないですか?」とか「トップシークレットの動画がみられます」と〝特別感〟を演出する手法のほか、メールを開いて10分以内に75ドル(約9600円)以上を献金すればゴルフウエア姿のトランプ氏の写真(サイン付き)をプレゼントするというのもある。先日は同陣営から「支払いが完了していません」というメールが来て、身に覚えがないのに「完了させなくては」と勘違いしそうになった。

11月の中間選挙に向けた予備選が本格化する中、トランプ氏は自身に忠実な各地の候補の支持を表明し、精力的に集会を開いている。集金力が問われる局面でどんなメールが届くのか。楽しみのような、怖いような。(大内清)

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