先月27日投開票の千葉県市川市長選で初当選した田中甲市長が22日、初登庁した。田中市長は就任式後に行われた記者会見で「税金で自身の趣味が入ったぜいたくな高額なものを購入していた事実が市民に伝わっている。市税に戻したい」と述べ、村越祐民前市長が使用していた執務机と椅子を売却する方針を示した。
市によると、前市長が使用していた執務机は、一昨年8月の新庁舎の一部開庁に合わせて設置された。執務机は約157万円、椅子は約23万円で、いずれも国内産で木製だという。売却の方法は入札のほか、官公庁オークションの活用があるという。
また、会見で田中市長は「市民目線、現場主義を貫き、判断を間違えることがないようにしたい」と述べ、部長クラス以上の職員を対象に午前8時25分から15分間の朝礼を行うことや、学校給食の無償化を実現したい意向を明らかにした。
過去最多となった6人が出馬した先月の市長選で田中市長は、市長室にシャワー室を設置したなどとして批判を受けた村越前市長らを破って初当選した。