誤診で重い後遺症 鹿児島大病院などに3・2億円の賠償命令

鹿児島大病院と鹿児島生協病院が脳の疾患の診断を誤り、適切な治療が受けられずに重い後遺症を負ったとして、鹿児島市内の男性(40)が、両病院側に約4億1200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、鹿児島地裁は21日までに、誤診があったと認め、計約3億2700万円の支払いを命じた。

20日付の判決によると、男性は生協病院の研修医だった平成19年12月、頭痛やしびれを訴えた。両病院で脳腫瘍と診断され、大学病院は詳しい検査結果を見て手術するか決めると判断したが、男性はその4日後昏睡状態になった。手術を受け、感染症の「脳膿瘍」による脳ヘルニアだったと判明。意識障害が残り、自力で動けなくなった。

坂庭正将裁判長は、当初の診断で、磁気共鳴画像装置(MRI)の画像などから脳膿瘍を疑うべきだったとし、早く適切な治療を始めていれば後遺症は避けられたと判断。男性が将来にわたり働けなくなった逸失利益約2億300万円などを含め、賠償額を算定した。


会員限定記事会員サービス詳細