ブラックホール研究担う若手雇用を 岩手・水沢観測所が寄付募る

国立天文台「水沢VLBI観測所」の直径20メートル(右)と10メートルの電波望遠鏡=岩手県奥州市(石田征広撮影)
国立天文台「水沢VLBI観測所」の直径20メートル(右)と10メートルの電波望遠鏡=岩手県奥州市(石田征広撮影)

国立天文台が運営する「水沢VLBI観測所」(岩手県奥州市)はこのほど、将来のブラックホール研究を担う若手研究者を雇用するため、1千万円を目標に、インターネットで幅広く資金を募るクラウドファンディングを始めた。予算の減少が続き、人員の削減を迫られる中、多様な資金調達を模索する。

集まった寄付金を活用し、博士号を取得した20~30代の研究員1人を3年の任期で雇用する考え。人件費は年間約500万円を見込む。本間希樹(まれき)所長は「現場で論文を書く若手なしに、研究は進展しない。私たちにとっては大きなチャレンジになる」と話した。

水沢VLBI観測所は、国内外の電波望遠鏡をつないだ仮想望遠鏡を使い、銀河系やブラックホールの観測、研究を進めている。ただ近年は国立天文台が配分する予算が削減されている。

クラウドファンディングは1口3千円~300万円。オリジナルの南部鉄器や所長による観測所案内ツアーなど、金額に応じた返礼品やサービスを用意した。6月17日まで実施する。

会員限定記事会員サービス詳細