中国、G20めぐり米欧を批判 「経済議題の政治化反対」

中国の国旗(AP)
中国の国旗(AP)

【北京=三塚聖平】20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、中国の劉昆財政相は「経済議題の政治化に反対する」と表明した。ウクライナに軍事侵攻したロシアに抗議する米欧に対し、中国は批判を強めている。

中国側の発表によると、劉氏は会議で「世界経済の政治化、武器化」に反対する考えを示した。米欧の対露制裁が世界経済の悪化をもたらしていると主張する意図があるとみられる。

ロシアへの抗議から米欧の一部参加者が退席したことを念頭に、「G20は自身の職責を堅持し、議論は経済影響に焦点をあてるべきだ」と主張した。

国際社会が対露非難を強めている中、習近平政権はウクライナ問題が深刻化した責任は米欧にあるといった主張を強めている。特に批判の矛先は米国に向かっている。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は21日に「米国はG20という組織を操ることにより、世界に影響を与える米国主導の道具にしようとしている」という識者の見方を掲載した。

北京の外交筋は「ウクライナ侵攻後、米中の溝はさらに深まりつつある」と指摘した。

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