小泉内閣などで首相補佐官を務め、令和2年4月に死去した外交評論家の岡本行夫氏をしのぶ会が21日、東京都内のホテルで開かれた。小泉純一郎元首相は「教養のある紳士だった。博識で謙虚で、誰からも親しまれた」と惜しんだ。岸田文雄首相も献花に訪れた。
小泉氏は平成15年のイラク戦争に伴う自衛隊派遣に関し「1人の死者も出さず、歓迎され、感謝されて帰国できた。岡本さんには大変苦労をかけた」と謝意を述べた。
森喜朗元首相は、ロシアによるウクライナ侵攻に触れ「岡本さんがいたら、どのような知恵を出しただろうかと毎日のように思う」と言及。「普通の官僚とは違った視点で常に世界を見ていた」と語った。
岡本氏は令和2年4月24日、新型コロナウイルスによる肺炎のため74歳で死去した。しのぶ会は感染拡大の影響で延期されていた。