以前、ある自治体から入札制度に関する民間委員を委嘱された。国や地方公共団体の物品調達、請負契約などは、不特定多数が参加できる一般競争入札が原則である。例外として、あらかじめ参加業者を選定する指名競争入札や随意契約もあるが、こうした契約業務が公平、公正に行われているか、大切な税金が適正に支出されているかをチェックするのが役目だった。
初めて出席した委員会で「大阪らしく、ええもんを安く買う、を心がけてください」と発言した。最も低い金額が自動的に落札するのだから、値切る余地などない。素人が何を言うかと失笑されただろうが、「税金であることを忘れてもらっては困る。無駄遣いはあきません」は納税者の本心である。
だから、こんなニュースに接すると無性に腹が立つ。