埼玉に先端農業研究施設 ドローン活用策など研究

22日に開所する農業研究施設。トラクターの自動運転実験などを行う=埼玉県春日部市(春日部みどりのPARK共同事業体提供)
22日に開所する農業研究施設。トラクターの自動運転実験などを行う=埼玉県春日部市(春日部みどりのPARK共同事業体提供)

複数の農業関連企業が共同運営する先端農業の研究施設が22日、埼玉県春日部市で開所する。閉校した小学校の跡地を活用した1・7ヘクタールの施設で、トラクターの自動運転やドローンによる農薬散布の実験を行う。

農業用設備製造の「JPP」(春日部市)、農業用ドローンの販売・コンサルティングを手掛ける「セキドパートナーズ」(東京都)など4社で構成する共同事業体が運営する。施設名は「春日部みどりのPARK」。平成31年3月に閉校した旧市立富多小があった場所に立地しており、学校の設備を生かして、グラウンドは畑、教室は栽培技術の研究室として用いる。

共同事業体の担当者は「分野が異なる企業が集まることで、研究に相乗効果が生まれる」と期待している。実験や研究に加え、地域の農業従事者を対象に農業用ロボットやドローンの使用方法の講習会も行う。(深津響)

会員限定記事会員サービス詳細