残業過労死の自衛官 損害賠償訴訟で国側争う姿勢

大阪地方裁判所=大阪市北区
大阪地方裁判所=大阪市北区

平成24年10月、陸上自衛隊八尾駐屯地(大阪府八尾市)所属の男性1等陸尉=当時(53)=が訓練中に心筋梗塞を発症して死亡したのは月100時間を超える残業などが原因として、遺族が国に約7300万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が21日、大阪地裁(西岡繁靖裁判長)で開かれた。国側は請求棄却を求めた。

遺族の代理人弁護士によると、男性は死亡から6年3カ月後の31年1月、公務員の労災に当たる「公務災害」の過労死と認定された。死亡から認定まで6年以上かかるのは異例。国は勤務時間の記録の大部分を黒塗りにして開示していない。

閉廷後、遺族側の四方久寛弁護士は「勤務時間の記録は防衛機密ではなく不開示は問題だ」と国側の姿勢を批判。記録は労災認定の根幹に関わるため訴訟の中で開示を求めていくとした。

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