世界遺産分断の県道移設へ 秋田・大湯環状列石

秋田県鹿角市の大湯環状列石。二つのストーンサークルの間を県道が通っている(JOMON ARCHIVES提供)
秋田県鹿角市の大湯環状列石。二つのストーンサークルの間を県道が通っている(JOMON ARCHIVES提供)

秋田県は、世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つ、大湯環状列石(同県鹿角市)を分断する県道を移設するための作業を進めている。遺跡の保全や景観の改善が目的で、2022年度当初予算に迂回路設置に向けた関連費用を盛り込んだ。

大湯環状列石は、約4千年前の縄文時代後期の遺跡。石を円形に並べた二つのストーンサークルがあり、祭礼などに使われたとされる。国の特別史跡にも指定されている。

ただ、二つのストーンサークルの間を隔てるように県道が走っており、電柱も立っている。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は昨年7月の登録の際、遺跡群に不適切な構造物の撤去や遺跡への影響を軽減するよう勧告していた。


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