避難民「サポートに感謝」 大学授業に参加、愛知

ロシアによる軍事侵攻を受けイリーナ・イワニュークさん(右から2人目)の元に避難し、至学館大の授業に参加したウクライナ人のロザリア・ボイコさん(中央)=21日午後、愛知県大府市
ロシアによる軍事侵攻を受けイリーナ・イワニュークさん(右から2人目)の元に避難し、至学館大の授業に参加したウクライナ人のロザリア・ボイコさん(中央)=21日午後、愛知県大府市

ロシアによる軍事侵攻を受け、ウクライナから愛知県大府市に住む孫娘のイリーナ・イワニュークさん(21)の元に避難したロザリア・ボイコさん(67)が21日、同市にある至学館大の授業に参加し、母国の街並みや伝統衣装を写真で紹介した。日本での生活にも触れ、「生活費のサポートに感謝の気持ちでいっぱい。年を取り、日本語の習得が難しいが、頑張って勉強したい」と語った。

授業は、健康科学部の越智久美子准教授(教育史)が担当する近現代史。イリーナさんも参加し、ロザリアさんが日本の食材を使って郷土料理を作ったものの、同じ味を出せなかったというエピソードを披露し、「避難者は不安ばかりだ。もしどこかで出会ったら、声をかけてほしい」と訴えた。イリーナさんによると、ロザリアさんは少しずつ日本語を習得し、最近は1人で散歩に出かけるようにもなった。

4年生の高津真白さん(21)は「ウクライナの街並みが侵攻前と変わったと聞き、つらかった。今求められている支援ができたらと思う」と話した。

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