テニスの四大大会第3戦、ウィンブルドン選手権(6月27日開幕)の主催者がウクライナ侵攻を理由にロシア、ベラルーシ選手の大会除外を決めたことを受け、女子ツアーを統括する女子テニス協会(WTA)は20日、「とても失望している」との声明を出した。
WTAはロシアとベラルーシの選手に国名や国旗の使用を禁じながらも、参加自体は容認してきた。「差別の禁止は四大大会のルールでも明示されている。選手個人は、出身地や当該国政府の決定を理由に罰則や出場阻止の対象となってはならない」と批判した。
男子ツアーの統括団体ATPは「不公平で、有害な前例となる可能性がある」と指摘した。WTAとATPは両国選手の個人での出場を引き続き認めるとしている。(共同)