巡査自殺で遺族が提訴へ 「熊本県警の安全配慮違反」

平成29年に自殺した熊本県警玉名署の巡査、渡辺崇寿さん=当時(24)=の遺族が、県警が安全配慮義務を怠ったのが原因だとして、県に約7800万円の損害賠償を求め、近く熊本地裁に提訴することが20日、代理人への取材で分かった。5月6日を予定している。

訴えによると、亡くなる直前5カ月間の時間外労働が月110時間を超えており、県警は心身の健康を損なわないよう注意する義務を怠ったとしている。渡辺さんの自殺は業務が原因だとして、令和2年に公務員の労災に当たる公務災害と認定されている。

遺族側は県に謝罪や賠償金支払いを求めてきたが、明確な返答がなかったため提訴を決めた。代理人弁護士は「県と県警は責任の所在を曖昧にしたままだ。組織管理体制の問題を明らかにしたい」と話した。

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