長崎県が佐世保市に誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)に関し、県議会は20日、事業内容をまとめた区域整備計画を承認する議案を賛成多数で可決した。県は期限の28日までに国へ申請する。国の認可を得ることができれば、令和9年度の開業を想定している。
整備計画によると、佐世保市の大型リゾート施設「ハウステンボス」の敷地を利用。「カジノ・オーストリア・インターナショナル・ジャパン」の関連会社が運営主体となる。13年度に延べ840万人が来訪し、うち延べ291万人がカジノに訪れると見込む。売上高は2716億円になると試算した。
事業費は4383億円。県は資金を拠出する企業名を明らかにしていないが、国内外の企業から計5千億円以上に相当する資金拠出の意向が書類で提出されており、調達のめどが付いたと説明している。