山梨で広がるウクライナ支援 山梨大は遠隔授業 100万ユーロ寄付の企業も

オンライン会見で山梨大の遠隔授業に感謝するウクライナの大学院生=8日、甲府市(平尾孝撮影)
オンライン会見で山梨大の遠隔授業に感謝するウクライナの大学院生=8日、甲府市(平尾孝撮影)

ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、山梨県内でも、ウクライナの人たちを支援しようという動きが広がっている。県や富士吉田市、都留市などが避難民の受け入れを表明したほか、山梨大は、授業を受けられないウクライナの学生を対象にした遠隔授業を全国で初めて開始。ロボット大手のファナックが100万ユーロ(約1億3500万円)を寄付したほか、ボランティア団体がヒマワリの種まきで、ウクライナ支援の意志を表すなど、官民、草の根での取り組みが進んでいる。

避難先でも学びを

「私たちに希望を作ってくれた」

8日に開かれたウクライナの学生を対象にした山梨大の遠隔授業についてのオンライン会見で、ウクライナの北東部、ハルキウ(ハリコフ)にある国立航空宇宙大の大学院生のアリョーナ・ヴェプリツカさんは謝意を表した。ヴェプリツカさんは母親らとハルキウを脱出。避難先のポーランドからパソコンを使って、山梨大の授業を受講している。

授業は「ディープラーニング講座」など人工知能(AI)関連分野などの科目で、英語で作成した講義動画をオンデマンド型の教材として配信。4日から、ウクライナの国立航空宇宙大と国立経済大の学生36人に配信を始めた。8日時点で計4大学の531人が受講の登録をしているという。

遠隔授業は、国立航空宇宙大からの要望を受け、ウクライナ出身の山梨大職員、フォミチョヴァ・クセニヤさんらが協力して実現した。現在のオンデマンド動画の配信に加え、オンラインでのディスカッションなども追加する予定だ。

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