日本電機工業会が20日発表した令和3年度の洗濯機やエアコンなど白物家電の国内出荷額は2兆5124億円で、24年ぶりの高水準だった前年度から3・9%減少した。新型コロナウイルス下の巣ごもり需要が一巡し2年ぶりのマイナスとなったが、高水準を維持し過去10年の平均である約2兆3千億円を上回った。
同工業会は、テレワーク普及に伴う在宅時間の増加で、利便性を求めて単価の高い高機能製品への需要が根強いと分析した。4年度の出荷額は2兆5千億円程度と予想している。
品目別では、コロナ対策で注目された空気清浄機が31・2%減の753億円とマイナスが目立った。エアコンは昨夏の天候不順が響き7・2%減の7591億円、冷蔵庫は2・3%減の4419億円だった。電子レンジやトースターは増えた。