「あらかわ遊園」21日リニューアル 都内唯一の区営遊園地

大型化した観覧車からは富士山も見えるほか、バリアフリー化で車いすのまま利用できるようになった=19日、荒川区西尾久
大型化した観覧車からは富士山も見えるほか、バリアフリー化で車いすのまま利用できるようになった=19日、荒川区西尾久

老朽化に伴う大規模改修で約3年半休園していた東京都内唯一の区営遊園地「あらかわ遊園」(荒川区西尾久)が21日、リニューアルオープンする。アトラクションや施設が一新され、あらゆる世代が楽しめるようバリアフリー化を含む配慮が施された。今年で開園100年を迎える区のシンボルは、ただのテーマパークではなく、子育て支援の拠点としての価値も高め、新たな歴史を刻み始める。

大正11年に民営の遊園地として開園したあらかわ遊園は、平成30年12月から休園し、約40億円かけて大規模なリニューアルが施された。園のシンボル、観覧車は直径26メートルから40メートルに大型化。東京スカイツリーや富士山も見られるようになり、ゴンドラ内の空調も整備された。子供に人気のメリーゴーラウンドには、ウマ以外にイルカやパンダ、恐竜が追加され、雨天時でも楽しめる室内アスレチック施設、消火活動の疑似体験ができるアトラクションなどが新設された。

動物と触れ合える「どうぶつ広場」には、フクロウやアルパカなどが仲間入りし、約20種を間近で見られる。以前は飼育小屋での展示が中心だったが、動物を柵のみで囲う形に改め、全方位から、より近くで観察できるようになった。

バリアフリー化も大幅に進み、スロープの整備はもちろん、観覧車やメリーゴーラウンド、汽車のアトラクションなどを車いすのまま利用できる。バリアフリートイレや授乳室、オムツ交換台などが備えられたベビールームも設置された。

「区営遊園地ということもあり、幅広い方に来園していただきたい」と区荒川遊園課の野口正紀課長。遊具のほとんどが全年齢対象で、3歳以上なら全て乗れるよう設計されており、子育て支援の拠点施設の意味合いも持つという。「祖父母、父母、小さいお子さんと、親子3世代が一緒に楽しめる。ぜひ足を運んでほしい」と力を込める。

一方、若者世代や大人だけの利用を広げる取り組みも進められた。園内に展示していた都電荒川線6000形車両最後の1台の車両内部を、カフェに改装。レトロな雰囲気で、つり革を模したパンやポップコーンなどを楽しめる環境を作った。また、夏頃をめどに園内のイルミネーションや夜間営業も開始する予定だ。

リニューアル前の利用者数は年間約40万人程度で推移していたが、今後は年間50万人の来園を目指す。

新型コロナウイルス対策のため5月8日までは入園者数を1日1千~1300人ほどに制限する。事前予約が必要だが、8日までの土日祝日は満員で平日もほぼ埋まっているという。9日から6月30日までは土日を事前予約制とし、平日は予約不要。事前予約は公式サイトなどから行う。問い合わせは同園(03・3893・6003)。(永井大輔)

あらかわ遊園 大正11(1922)年、レンガ製造工場の跡地に民間施設として開園。先の大戦の影響で荒廃地となり、一時閉園したが、昭和25年に区立遊園地として再開した。平成3年に全面改修。「日本一遅い」がキャッチフレーズのコースターや、動物と触れ合える広場など、幅広い年代が楽しめる施設として親しまれてきた。都電荒川線荒川遊園地前駅から徒歩3分。

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