近鉄値上げ「歓迎されない」 奈良県知事が公聴会要請

記者会見する荒井正吾奈良県知事=20日午前、奈良県庁
記者会見する荒井正吾奈良県知事=20日午前、奈良県庁

近畿日本鉄道が来年4月からの全線の運賃値上げを国土交通相に申請したことについて、奈良県の荒井正吾知事は20日、国土交通省に対して、公聴会を実施した上で値上げを認可するかどうかを判断するよう要請した。

荒井知事は同日の記者会見で「県民の負担増が妥当かどうか、利用者を代表して問わなければならない」と述べ、公聴会が開かれれば自ら意見陳述する考えを示した。

荒井知事は「(値上げは)輸送人員の減少が大きな要因だと思うが、県内の駅ではバリアフリー化も進んでいない」と指摘。「地域との共存共栄やサービス改善なしに、運賃の負担だけ求めるのは、県民感情として歓迎されない」と苦言を呈した。

近鉄は、新型コロナウイルス禍が収束しても利用客数の回復が見込めないことなどを理由に、15日に国交相に運賃改定を申請した。同社によると、申請通り認可されれば、平均で普通運賃は17・2%、通勤定期は18・3%、通学定期は9・2%の値上げになる。


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