日銀、指し値オペを通知 金利上昇の抑制狙う

日本銀行本店
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日銀は20日、長期金利の上昇を強力に抑え込むため、利回りを指定して金融機関から国債を無制限に買い入れる「指し値オペ(公開市場操作)」の実施を通知した。長期金利の指標となる新発10年債を0・250%の利回りで買い取る。日銀が金利を抑えると、金利を引き上げている米国との差が広がり、為替市場では円安ドル高が進みやすくなる。

長期金利の指標である新発10年債(366回債、表面利率0・2%)の利回りは米長期金利の上昇を受け、19日の夜間取引で0・250%を付けた。日銀が定めた上限付近に達したため、市場で対応が注目された。

日銀は3月29~31日にも、異例の3日間にわたる「連続指し値オペ」を実施した。

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