現在システムメンテナンス中です

会員記事の閲覧など一部サービスがご利用できません。
ご迷惑をおかけしますがご理解のほどよろしくお願いいたします。

2月27日(日)午前5時頃まで

サービス再開時間が前後する場合があります。

→詳細へ

医心伝診

「がん家系」は存在する 遺伝性乳がん・卵巣がん症候群

がんは、2人に1人が一生に一度は経験する病気です。心筋梗塞や脳卒中など数ある病気の中でも、人の寿命にもっとも大きな影響をあたえます。

昔から親族にがんが多いと、「がん家系」と呼ぶことがあります。ある家族が、がんを発生しやすい遺伝子や環境を共有していると、その家族には同じようながんが多発します。

このように特定のがんが家族や親族に集積した場合、そのがんを「家族性腫瘍」と呼びます。その多くは遺伝子が原因ですが、ウイルス感染のように環境が誘因のこともあります。

45歳の女性が乳がんで受診し手術を受けました。話をよく聞くと、3歳年上の実の姉も乳がんで、母方の伯母は乳がんと卵巣がんの手術を受けています。20代の娘さんが1人います。血筋の人に乳がんと卵巣がんが多いので、米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんと同じ病気ではないかと心配になり、遺伝カウンセリングを受けました。最終的に遺伝子検査を受けることになりました。

「家族性腫瘍」の中で、遺伝子が原因で発生するがんを遺伝性腫瘍と言います。がんの種類にもよりますが、10~20%が遺伝性のがんと推定されます。遺伝性腫瘍は、若くして発症することが多く、しばしば同じ臓器にがんが多発し、また特定の他の臓器のがんも発生しやすくなります。

今回の患者さんは、家系内に乳腺と卵巣のがんの人が多く、遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)が疑われます。

ランキング

  1. プラズマクラスターでブレーキ踏む反応アップ シャープ、運転能力向上確認

  2. 「和食とあわない」学校給食に牛乳不要論 コスト高も議論の背景

  3. 「伊賀越え」同行忍者の経歴判明 家康と足利義昭の二重スパイか 有料プラン記事

  4. 西武鉄道、東急と小田急から中古車両導入へ 省エネ運行高める

  5. 花粉防止へ薬剤をヘリで散布、主成分は菓子の食品添加物 栃木・塩谷町で実験

  6. 沖縄県庁地下から有機フッ素化合物「PFOS」流出 県は公表せず…ずさん管理に批判

  7. 【税制特権-宗教法人法を問う】㊤ただの一軒家が非課税に…見回りわずか30分、漫然と認定

  8. 秋の京都、観光課題解決へ 切り札は「乗り合いタクシー」と「手ぶら観光」

  9. 【フォト】2024春夏パリ・コレクション開幕 10月3日まで

  10. 梶田会長「学術会議に瑕疵はない」 退任前会見