神戸市は19日、同市水道局の40~50代の男性職員3人が、指定難病で障害者手帳を持つ同僚の50代男性職員に「はげ」「どうせ病気で死ぬんやから」と暴言を吐くなどしたと認めた第三者委員会の報告書を公表した。同市は、一部の暴言などを理由に、この3人と上司2人の計5人を停職15~3日の懲戒処分にした。
報告書によると、被害男性は平成30年4月~令和3年12月、料金徴収などの担当部署に勤務。加害者3人は、男性が仕事をできなかった際に「障害、持っているからやろ」と大声を出したり「どうせ病気で死ぬんやから、保険金が俺に入るようにしとけ」といったりした。2年6月には居酒屋での懇親会で、加害者1人が、鍋に入っていたくずきりを故意に男性の首筋に落とし、やけどをさせた。
同市は3年11月、外部からの申告で3人のうち2人が関与した別のセクハラ事案を把握。第三者委を設置し、男性への暴言などが発覚した。3人は「コミュニケーションの一環だった」と説明しているという。