アサヒビール(東京)は25日、大阪府吹田市にある同社吹田工場内に新たな見学施設「アサヒビールミュージアム」をオープンする。同社のこうした施設は昨年4月開設の茨城工場(茨城県守谷市)に続く国内2施設目。来場者にビール類の新しい飲み方を提案し「記憶に残る最高の一杯に出会える場所」を目指した体感型施設としている。
施設内では同社の歴史のほか、主力商品のビール「スーパードライ」の製造工程を紹介。ビールを缶に詰める工程を映像などで体感できるアトラクション「スーパードライゴーライド」も設置されている。
カフェテリアでは同社の商品を試飲でき、自動サーバーで好みのオリジナルドリンクを作ることもできる。
同工場は明治24年、同社の前身にあたる「大阪麦酒会社」が吹田村醸造所を開設したのがはじまり。現在は同社最大となる数量のビール類などを製造する。
これまでも工場見学を実施してきたが、新型コロナウイルスの影響で令和2年2月から見学を休止。これを機会に、工場見学ルートを大幅に刷新したという。
同社マーケティング企画部の江口康雄部長は「創業の地・大阪で育った企業として、3年後の大阪・関西万博を見据えて地域を盛り上げたい」と話した。オープンに先立つ内覧会でフリーアナウンサーの鷲見(すみ)玲奈さん(31)やお笑いコンビ「笑い飯」の2人も駆けつけ、施設を体験した。
見学は当面の間、完全予約制で、新型コロナの感染状況を見ながら拡大する。予約問い合わせは06・6388・1943(各日午前9時15分~午後4時、不定休)。