岸信夫防衛相は19日、ロシアから侵攻を受けるウクライナ政府に対し、新たに化学兵器対応用防護マスクや防護衣、ドローンを提供すると発表した。民間航空機による第三国を経由した運搬を想定しており、早ければ4月中にも提供する。
提供するドローンは主に情報収集用を念頭に置いている。岸氏はウクライナ政府から新たな支援物資の要請があったことを明らかにした上で、「防衛省は今後もウクライナに対し、できる限りの支援を行っていく」と述べた。
防衛省はウクライナ支援のため、防衛装備品の輸出ルールを定めた「防衛装備移転三原則」の運用指針を改定し、3月8日以降、防弾チョッキなどの装備品をウクライナ側へ提供。今回提供する化学防護マスクと防護衣も三原則の対象となる装備品に該当するが、3月に行った規定改定により提供可能と判断した。