本紙連載「花外楼の人・歳時記」の執筆陣らが伝統文化の魅力を語る「花外楼の人・歳時記トーク&ランチ」の追加開催が19日、大阪市中央区の花外楼北浜本店で行われた。応募者多数により、抽選で選ばれた30人が参加した。
この日はカキツバタのびょうぶや、床の間には日本画家・西山翆嶂(すいしょう)のボタンの掛け軸など初夏を思わせるしつらえ。正木利和編集委員は掛け軸を例に「京都画壇の保守本流の絵。細やかな表現を見てほしい」とアドバイス。山上直子論説委員は「季節をちょっと先取りしたしつらえが花外楼の魅力だ」と老舗の楽しみ方を提案した。
5代目女将(おかみ)の徳光正子さんは、花外楼が令和12年に創業200年を迎えることを踏まえ「時代が変化する中で、(老舗の)のれんは革新しながら守っていくことが重要だ」と締めくくった。