和歌山県田辺市の熊野本宮大社に近く、熊野詣での際に身を清める「湯ごり場」として知られる湯の峰温泉の公衆浴場が23日、老朽化による建て替え工事を終え、リニューアルオープンする。
源泉をそのまま浴槽に流し、薬効が高いとされるくすり湯、湯の温度を下げて入りやすくし、浴室にシャンプーとボディーソープを備えた一般湯などがある。
新型コロナウイルス禍の前は古道歩きの観光客などに人気で、年間約5万人が利用していた。
新公衆浴場は鉄筋コンクリート一部木造平屋建てで延べ床面積は約250平方メートル。一般湯は約20人、くすり湯は5~6人が入浴可能。貸し切りの家族湯もある。
世界遺産に登録された「つぼ湯」は公衆浴場近くの川沿いにあり、岩のくぼみの底から源泉が湧く半畳ほどの広さ。30分の貸し切り制。