延期の順大病院開業、9年秋見通し 1年前倒し

着工が延期となっているさいたま市での順天堂大医学部付属病院整備構想をめぐり、大学側が令和10年9月としていた開業時期を9年に前倒しする方針を示し、19日、埼玉県の医療審議会で了承された。大学側は9年5月に建物を完成させるとしており、同年秋ごろに開業に至る見通しだ。

審議会では大学側に対し計画の進捗(しんちょく)状況を定期的に報告させることも確認した。審議会会長を務める県医師会の金井忠男会長は「計画がさらに遅れることは許されない」と強調した。

新病院は、さいたま市緑区と同市岩槻区にまたがる浦和美園地区の約7・7ヘクタールで整備が予定されており、当初の計画では、平成30年までの着工と、その約3年後の開業を目指していた。

土地整備の難航などにより構想は一時宙に浮き、大学側は昨年末、令和12年3月に開業するという新たな計画を提示。大幅な遅れに県内の医療関係者らが反発したため、大学側は開業時期を10年9月に改める方針を示したが、さらなる前倒しを求める声は根強く、計画の見直しを迫られていた。(中村智隆)

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