日本維新の会と国民民主党が夏の参院選で重視する選挙区に限定し、「相互推薦」を行う方向で最終調整していることが19日、分かった。国民民主は京都選挙区(改選2)に立候補する維新候補を支援し、維新は静岡選挙区(改選2)に出馬する国民民主系の無所属候補を後押しする。複数の関係者が明らかにした。
維新は京都選挙区を「最重要地区」(藤田文武幹事長)と位置付けている。京都では国民民主の前原誠司元外相が強い影響力を持っており、維新にとっては追い風となりそうだ。一方、福山哲郎前幹事長が5選を目指している立憲民主党などにとっては逆風になる可能性がある。
静岡選挙区では3年前に国民民主の現職と立民の新人が激しく争い、両党の感情的なしこりは消えていない。昨年の衆院選で躍進した維新の加勢は、国民民主にとってプラスとなる可能性がある。