和歌山IR 県議会特別委、百条委設置を決議

IR区域整備計画を反対多数で否決した和歌山県議会のIR対策特別委員会
IR区域整備計画を反対多数で否決した和歌山県議会のIR対策特別委員会

和歌山県が誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)について、19日、IR区域整備計画を反対多数で否決した県議会のIR対策特別委員会。県側の説明に「疑義がある」などとして委員の不満が噴出し、地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)の設置を求める決議を賛成多数で採決した。

特別委には、IR事業者に選ばれているクレアベスト・グループ(カナダ)の日本法人「クレアベストニームベンチャーズ」代表のマリオ・ホー氏がオンラインで参加した。

マリオ・ホー氏は「すでに予定を超える資金が集まっている」と説明。借入については、主幹事のスイスの金融大手クレディ・スイスから提出された資金調達の確実性が高いとする書類を提示し、他の出資者についても「要望があれば裏付け書類を示す用意がある」と述べた。

しかし質疑では、委員の質問に対し、県の担当者が説明に窮する場面もあり、「段取りが悪く(答弁が)噓かどうか確認する時間が多い」と委員が反発するなどして議論が紛糾した。

仁坂吉伸知事も「委員には大変ご迷惑をかけ、申し訳ない。全ての責任は私にあるというのは明らか。そのつもりで頑張っている」と釈明に追われた。

また、過去の質疑で、国に内容を確認したとする県当局の説明について、国が「連絡、照会などを受けた事実はありません」と回答していたことも発覚。委員からは「虚偽答弁だ。県当局の説明が信用できない」などと不満が続出した。

藤山将材委員長は委員会後、「これまでの疑念や不信感が払拭できなかったことが百条委員会設置決議につながった。こういう結果は残念だが各委員の判断を尊重したい」と述べた。

会員限定記事会員サービス詳細