京都地検検事正に11日付で着任した宇川春彦氏(60)が19日、京都地検で記者会見し、「社会の基盤を維持する自覚と誇り、謙虚さを持ち、府民の期待に応えたい」と抱負を述べた。
東京大法学部卒業後、平成元年に任官。長野地検検事正、広島地検検事正などを歴任した。
司法修習生時代、検察の仕事の魅力や検事の人柄に触れたことが検事になるきっかけだという。自らの長所については「諦めずに試行錯誤することと冷静さを失わないバランス感覚」と説明。着任後は若手や中堅の育成も仕事の一つとし「心構えやスキルを伝え、強い地検にしていきたい」と語った。
30年以上の検察人生で京都での勤務は初めて。「古都の美しさと自然の豊かさを楽しみたい」と笑顔を見せた。(鈴木文也)