国連人道問題調整室(OCHA)のグリフィス室長(事務次長)は18日の記者会見で、ロシアのウクライナ侵攻を巡り国連が目指す人道的停戦について「まだ機は熟していない」と述べ、早期の実現は困難だとの認識を示した。
グリフィス氏はグテレス事務総長の指示の下、ロシアとウクライナを訪問するなどして人道的停戦実現に向けた調整に当たっている。市民の安全な退避に向けた提案を両国に行ったものの、ロシアが前向きに検討する様子は見られないという。
グリフィス氏は今後、両国の調停努力を行っているトルコを訪問する予定。困難な状況の中でも希望を失わずに調整を続ける必要性を強調した。(共同)