奈良「正論」懇話会の第83回講演会が18日、奈良市の奈良ホテルで開かれ、東海大の山田吉彦教授が「海洋国家日本の未来像」と題して講演した。
山田氏は今年1月末に沖縄県石垣市から委託され実施した尖閣諸島(同市)周辺海域の海洋環境調査の状況を説明。尖閣諸島について「日本人が住み、生きる島に戻す必要がある。早く活用の道をつくらなければならない」と主張した。
調査では中国海警局の船が接近し、妨害の姿勢をみせたが、海上保安庁などに守られ無事に終了。尖閣諸島で施政権を行使したことに、在日米国大使館の関係者からは「こういう行動を待っていた」と歓迎の言葉をかけられたという。
中国が台湾に侵攻する場合、まず尖閣諸島を占拠し、東シナ海での拠点とするとの見方を示し「死守しなければ、台湾は滅びる」と訴えた。