籠池被告「実刑は死ぬよりつらい」と即日上告

控訴審判決後の記者会見で、唇をかむ「森友学園」理事長の籠池泰典被告=18日午後、大阪市
控訴審判決後の記者会見で、唇をかむ「森友学園」理事長の籠池泰典被告=18日午後、大阪市

学校法人「森友学園」の補助金詐欺事件をめぐり、18日の控訴審判決で大阪高裁から実刑を言い渡された学園理事長、籠池泰典(やすのり)被告(69)は閉廷後、妻の諄子(じゅんこ)被告(65)とともに記者会見し「有罪の結論ありきだ」と判決を批判した。「実刑は教育者にとって死ぬよりもつらい」とも語った。両被告側は即日上告した。

両被告は小学校建設などをめぐり国や大阪府・市の補助金をだまし取ったとして詐欺罪などに問われ、控訴審で1審に続き全面無罪を主張。令和2年2月の1審大阪地裁判決で詐欺罪の成立を認定された小学校建設費用の水増しは契約先の業者が主導したとし、「補助金をだまし取る意図はなかった」などと訴えていた。

大阪高裁の西田真基裁判長は判決で、両被告が「国からぼったくって」と業者に補助金の詐取を指示するなどし、犯行を主導したと指摘。籠池被告に対し、懲役5年とした1審判決を支持して検察、被告側双方の控訴を棄却した。

諄子被告については、府市の補助金詐取を無罪とした1審の認定を「不合理」と覆し、籠池被告の補助金申請時に、学園の教員の勤務実態を偽装したことを認識していたなどとして有罪と認定。懲役3年、執行猶予5年とした1審判決を破棄し、懲役2年6月の実刑とした。

判決によると、両被告は大阪府豊中市の国有地で開校予定だった小学校の建設費を水増しし、国の補助金約5600万円を詐取。大阪府・市の補助金計約1億2千万円もだまし取った。

弁護人は判決後の会見で、今後再び身柄を拘束されても保釈が認められる可能性が高いとの認識を示した。

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