大阪・関西万博 落合陽一氏、鏡面の「未知の風景」持つパビリオン

落合陽一氏が手がけるパビリオンの外観。鏡のような建物の外観に来場者の姿や風景を映し出すという(日本国際博覧会協会提供)
落合陽一氏が手がけるパビリオンの外観。鏡のような建物の外観に来場者の姿や風景を映し出すという(日本国際博覧会協会提供)

2025年大阪・関西万博の開幕まで3年を切り、運営主体の「日本国際博覧会協会」は18日、テーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を体感してもらうための8つのパビリオンについて発表した。東京都内でイベントを開き、パビリオンをプロデュースする放送作家の小山薫堂氏やメディアアーティストの落合陽一氏、映画監督の河瀬直美さんら8人のプロデューサーが登壇した。

令和7年4月13日に開幕する万博で、8人のプロデューサーはそれぞれ「いのち」を主題とした8つのパビリオンを監修する。「いのちをつむぐ」をテーマにする小山氏のパビリオン「EARTH MART」は、来場者に暮らしに身近な「食」を通じて命について考えてもらうことを目的にする。

2025年大阪・関西万博のプロデューサーら=18日午後、東京都千代田区(蔵賢斗撮影)
2025年大阪・関西万博のプロデューサーら=18日午後、東京都千代田区(蔵賢斗撮影)

建物には再利用が可能な茅や丸太を使い、食材などを陳列したスーパーマーケットのような空間を作る。協賛を決めた江崎グリコは「パビリオンへの参画を通じ、『食』という視点から価値創出を実現したい」とのコメントを発表した。

また、落合氏のパビリオンは、建物の外観を鏡面にして来場者の姿や風景を映し、「未知の風景」(落合氏)を生み出す。デジタル技術を用いて疑似的な臨死・輪廻(りんね)体験ができるといい、落合氏は「人間は必要に迫られたものばかり作っているが、戦争や法律を求めないところに美しいものがあることに気付くきっかけになれば」と話す。

イベントに出席した若宮健嗣万博相は「国民、世界中の皆さんに参画していただき、(万博が掲げる)『いのち輝く未来社会』を共に作り上げる。今日はそのスタートラインに立った」と強調した。

小山薫堂氏によるパビリオンは再利用が可能な茅や丸太を使って構築。内部にはスーパーマーケットをモチーフにした展示もある(日本博覧会協会提供)
小山薫堂氏によるパビリオンは再利用が可能な茅や丸太を使って構築。内部にはスーパーマーケットをモチーフにした展示もある(日本博覧会協会提供)

また、協会は今後、「Join2025」をキーワードに情報発信することを発表。市民や企業の参加(Join)を促そうと交流サイト(SNS)などで発信し、機運醸成に努めるとした。(井上浩平)

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