沖縄復帰50年の葛藤(4)「米兵への不満爆発」残る謎 コザ暴動の衝撃2022/4/18 09:00有料プラン記事政治地方自治沖縄復帰50年反応コザ市(現沖縄市)で起きた暴動。群衆が米兵らの車を焼き打ちにした=昭和45年12月20日まるで戦場だった。大通りのいたるところで車が炎上し、黒煙を上げていた。その間を縫うように、琉球警察の巡査部長だった稲嶺勇は車を走らせた。途中の三差路で、数百人の群衆がカービン銃を構えた米兵に投石していた。「大変だ!」。ハンドルを握る、稲嶺の手が震えた。昭和45年12月20日未明、コザ市(現沖縄市)の繁華街で群衆が米兵らの車両を次々に襲って焼き打ちにした、コザ暴動である。事故が引き金