米韓指揮所演習始まる 北の核実験に強力対応で一致

韓国・平沢にある米軍基地キャンプ・ハンフリーに並ぶヘリコプター。12日から米韓合同軍事演習の事前演習が始まった=13日(聯合=共同)
韓国・平沢にある米軍基地キャンプ・ハンフリーに並ぶヘリコプター。12日から米韓合同軍事演習の事前演習が始まった=13日(聯合=共同)

【ソウル=桜井紀雄】米韓両軍は18日、韓国で合同軍事演習を始めた。北朝鮮からの攻撃を想定し、28日までコンピューターシミュレーションによる指揮所演習を行う。北朝鮮は米韓演習の実施に激しく反発。米韓は、北朝鮮が演習への対抗を口実に、新たな核実験や弾道ミサイル発射に踏み切る事態を警戒している。

北朝鮮は15日の金日成(キム・イルソン)主席生誕110年の記念日の翌日に「戦術核」用の実験と称して新型ミサイルを発射した。米韓演習期間と重なる25日には日成氏による抗日遊撃隊結成を記念した「朝鮮人民革命軍」創建90年を迎え、軍事パレードで大陸間弾道ミサイル(ICBM)など新兵器を誇示することも予想されている。

平壌郊外では数千から1万人以上を動員したパレードの準備とみられる動きが衛星写真で捉えられており、韓国軍は、最大2万人以上が参加する大規模なものになると予測している。

一方、米国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表が18日に訪韓し、韓国外務省の魯圭悳(ノ・ギュドク)朝鮮半島平和交渉本部長と会談。北朝鮮が核実験などに踏み切った場合は強力な対応で臨む方針で一致した。キム氏は会談後の記者会見で「私たちは朝鮮半島に可能な限り最も強力な抑止力の維持が必要という点に同意した」と述べ、「それが米韓両軍がきょうともに演習する理由でもある」と強調した。北朝鮮側と無条件で対話する用意があるとも言及した。

米韓は約30万人を投じて春に野外機動訓練「フォールイーグル」を実施してきたが、トランプ前大統領時代の2019年に北朝鮮との緊張緩和策などとして中止を決め、大規模な実動演習が見送られてきた。韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期大統領側は軍事訓練を重視する立場で、政権交代後に実動演習が再拡充される可能性がある。

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