山口県初の棋士、徳田拳士四段に免状授与

免状授与式に出席した脇謙二九段、徳田拳士四段、來海(きまち)孝之指導棋士二段、井上慶太九段(右から)=18日、大阪市福島区
免状授与式に出席した脇謙二九段、徳田拳士四段、來海(きまち)孝之指導棋士二段、井上慶太九段(右から)=18日、大阪市福島区

昨年度の昇段者に対する免状授与式が18日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われ、プロ棋士への最後の関門・三段リーグを突破し、晴れてプロになった徳田拳士四段(24)に免状が手渡された。山口県出身で初の棋士となった徳田四段は「身の引き締まる思い。子供に目指してもらえるような棋士になりたい」と抱負を語った。

徳田四段は平成22年にプロ棋士養成機関「奨励会」に入会し、30年に奨励会最高の三段に昇段。以降、半年をかけて18局指す三段リーグを8期4年戦った。プロになれるのは、30~40人のうち、成績上位の2人だけ。昇段できなければ、原則26歳で退会となる年齢制限がある。

棋士を目指す一方で同志社大学経済学部に進学。スキューバダイビングやフットサルなどのほか、幼稚園で演劇を披露するボランティアなど多彩なサークルに所属し、令和2年に卒業した。

リーグ成績は大きく負け越すことはなかったが、昇段ラインにもなかなか近づけなかった。「本当に棋士になれるのだろうか」と頭をよぎることもあった。周囲が就職活動に取り組み始めると、棋士を目指す思いを新たにしたという。

昇段を決めた第70期は15勝3敗と同率トップの成績。師匠の小林健二九段(65)からLINE(ライン)で激励を受けながら戦った。年齢制限が近づいたこともあり「ようやく本気で頑張れた」と振り返った。

初年度は勝率7割が目標。「奇をてらったような作戦は得意ではない。王道で臨みたい」と力を込めた。

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