教えて!K―da先生

「大本営発表」 報道の自由が大事なわけ

敗戦まで日本には「大本営」という天皇直属の最高戦争指導機関がありました。そして戦況が悪くなると、負けた戦いでも勝利したり、沈没させていない軍艦を沈めたりと、虚偽の発表を続けました。

軍や政府は報道に厳しく規制をかけ、当時の新聞はそれに従わないと発売禁止になりました。

戦後になってその噓が明らかになりました。が、現在でも政府や有力者などが発表する、自分に都合がよい信用できない情報を「大本営発表」と呼ぶことがあります。

1968年、ベトナムはソビエト連邦(当時)と中国が支援する北ベトナムと米国が支援する南ベトナムに分かれ、戦争が続いていました。

同年3月16日、クアンガイ省ティンケ(旧ソンミ)村を米軍の部隊が襲撃しました。部隊には、村に北ベトナムが支援する南ベトナム解放民族戦線とその協力者がいる、という誤った情報が伝わっていました。

実際にいたのは民間人ばかりで女性、子供を含む300人とも500人ともいわれる村民が殺害されました。米軍はこの「ソンミ村虐殺事件」を秘密にしていましたが翌年、米国のマスコミの報道で明るみに出て、直接指揮をした中尉は軍事法廷で有罪になりました。

今、ロシアでは、ウクライナ侵攻について、マスコミは政府や軍の発表や、それに沿った報道しかできないように規制がかけられています。

ウクライナのロシア軍が占領していた地域で、民間人の遺体が数多く発見され、ロシア軍が殺害したとみられています。

ロシア政府は「フェイクニュースだ」と否定しています。しかし、ロシアのマスコミが正しく報道できないと、後になって国民は「だまされた」と思い知ることになるのではないか、と心配になります。

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