冨田若が柔道全日本女王 けが耐え世界選手権も選出

決勝戦で橋本朱未(下)を攻める冨田若春 =17日、横浜武道館(代表撮影)
決勝戦で橋本朱未(下)を攻める冨田若春 =17日、横浜武道館(代表撮影)

体重無差別で争う柔道の全日本女子選手権は世界選手権(10月、タシケント)女子78キロ超級代表最終選考会を兼ねて行われ、昨年世界選手権2位の冨田若春(わかば)がコマツ勢対決となった橋本朱未(あけみ)との決勝で指導3の反則勝ちを収め、2年ぶり2度目の優勝を果たした。

決勝は2年前と同じ橋本との同門対決。互いに決定打を出せず、指導2つずつをもらったのも同じ展開だった。「先に攻めて、投げにいったほうが試合のペースがつかめる」。延長戦が進むにつれ、冨田が積極的に技を仕掛け、身長が15センチ近く上回る橋本を揺さぶった。最後は相手が3つ目の指導を受けての反則勝ちで決着をつけた。

試合後、優勝した2週間前の全日本選抜体重別選手権の決勝で右手を痛めていたことを明かした。今大会まで満足のいく乱取りはできず、痛み止めの注射も2度打ったという。試合中も「正直、痛かった」と手負いの状態で戦い抜いた。

大会後の強化委員会では、2度目となる世界選手権代表にも選ばれた。

昨年6月に初出場した世界選手権は決勝で敗れた。このときに負傷した左膝と古傷の右膝を手術し、リハビリを経て今年2月の国際大会でカムバック優勝。全日本選抜体重別、今大会と無敗を続ける快進撃に、所属するコマツの松岡義之総監督は「マイペースな性格だけど、世界選手権に出て以降は、これまで以上に稽古に意欲的になっている」と評する。

2年後のパリ五輪へ、東京五輪78キロ超級女王の素根がけがで離脱する女子最重量級で、25歳が存在感を高めてきた。(田中充)

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