書評

『言葉の周圏分布考』松本修著

「言葉の周圏分布考」松本修著/集英社
「言葉の周圏分布考」松本修著/集英社

「アホ」や「バカ」の意味を持つ方言の分布を地図にし、反響を呼んだテレビ番組の企画「全国アホ・バカ分布図」から30年。放送した関西の人気番組「探偵!ナイトスクープ」の当時のプロデューサーである著者が、50以上の方言を分析して日本語の歴史に迫った。

方言は都が置かれた京都を中心に同心円を描くという民俗学者、柳田国男の「方言周圏論」を補強し、「古語は辺境に残る」説を可視化した。「どっさり」は「ぎょうさん」「ずっぱり」。「めかして」は「やつして」「しゃれて」。身近な言葉の広がりと歴史に知的好奇心が刺激される。(インターナショナル新書・1430円)

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