『週刊新潮』(4月21日号)のグラビアに掲載されたロシア軍兵士の遺体。ウクライナ軍の攻撃で破壊された戦車から発見された遺体だが、彼が持っていたのはドルやポンドといった外貨と指輪やネックレスなど大量のアクセサリー。
「略奪」の動かぬ証拠だ。
第二次大戦の終戦時、満州になだれ込んだソ連兵が「ダワイ、ダワイ」(くれの意)と言って残留日本人から時計や金品を巻き上げたというが、全く変わっていない。婦女暴行も。
もう70年以上、経つのに。
『週刊文春』(4月21日号)「サリン使用でNATO参戦の動き プーチン錯乱す」によると、
〈四月十一日、ウクライナ南東部の要衝・マリウポリにロシア軍のドローンが襲来。市民らを呼吸不全に陥らせる何らかの有毒物質が投下された〉
ただし『新潮』、「プーチン『ヒトラー化』の末路」によると、この情報、〈4月11日、ウクライナ軍の精鋭部隊〝アゾフ大隊〟が通信アプリ『テレグラム』で〉発信したもので未確認。
中村逸郎筑波学院大学教授は〈「化学兵器が使用されたことで戦況は一変」〉と(『文春』)。
〈「使われた化学兵器はサリンと見られます(中略)プーチンは完全に錯乱状態で、レッドラインを踏み越えたと言えます」〉
〈「今後、NATO軍が参戦せざるを得ない国際世論が醸成されていくでしょう。そうなれば(中略)プーチンが核攻撃に踏み切る危険性が一層高まったといえます」〉
タイムリミットは5月9日の独ソ戦戦勝記念日だという。
中村教授、『新潮』では〈「実態としてプーチンはヒトラーに近づいてきている」〉として、
〈「最終的にはプーチンが自分で命を絶つしかない、ということになるかもしれません」〉
『新潮』の結論。
〈歴史は繰り返す。いくらテクノロジーが発展しようと、人間の愚かさはそう簡単には変わらない〉
(月刊『Hanada』編集長)