宮城・山元町長に橋元氏初当選 「コンパクトシティー復興」見直し派

任期満了に伴う宮城県山元町長選は17日投開票され、無所属新人の元町議、橋元伸一氏(61)が、4選を目指した無所属現職の斎藤俊夫氏(73)=公明推薦=を破り、初当選を果たした。平成23年の東日本大震災からの復興まちづくりのあり方が主な争点だった。

町選管によると、橋元氏3911票、斎藤氏3065票。投票率は67・73%。

橋元氏は、斎藤町政が進めた復興政策「コンパクトシティー構想」によって町の周辺部が取り残されているとし、「誰一人として取り残さない町政」を掲げ、町全体のバランスのとれたまちづくりへの見直しを訴えて支持を広げた。

震災当時から町長を務める斎藤氏は、コンパクトシティー構想により、沿岸部の被災10集落を内陸に造成した3つの新市街地へ集約。JR常磐線と2つの駅も新市街地へ移設した復興政策の完遂を訴えたが、及ばなかった。

町議補選(欠員1)も投開票され、無所属新人の品堀栄洋氏(55)が、無所属新人の平井隆章氏(59)を破り初当選を果たした。当日有権者数は1万371人。

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