中国10月打ち上げで完成へ 独自の宇宙ステーション

地球に帰還し、ガッツポーズをする有人宇宙船「神舟13号」の飛行士=16日、中国内モンゴル自治区(新華社=共同)
地球に帰還し、ガッツポーズをする有人宇宙船「神舟13号」の飛行士=16日、中国内モンゴル自治区(新華社=共同)

中国の宇宙開発当局は17日の記者会見で、独自に建設中の宇宙ステーションに関し、7月と10月に実験施設「問天」と「夢天」をそれぞれ打ち上げ、中核部分と連結させると明らかにした。連結によりステーションが完成する。

16日には飛行士3人が半年のステーション滞在を終え地球に帰還した。17日に会見した当局者によると、5月には無人貨物船も打ち上げる。6月に有人宇宙船「神舟14号」で新たに飛行士3人を再び送り込み、半年の滞在予定。当局者は、新型コロナウイルスの流行は計画に「影響しない」と強調した。

当局者は会見で、独自ステーションの運用で各国と交流や協力を進めると表明したが、具体的な協力国や研究プロジェクトは明かさなかった。中国は10年以上運用する計画。来年には研究や観測のため、中国初の大型宇宙望遠鏡も宇宙に運ぶ。(共同)

会員限定記事会員サービス詳細