米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(27)が15日、敵地アーリントンで行われたレンジャーズ戦に「1番・指名打者」で出場し、一回に初球を捉えて今季1号ソロ本塁打を放った。シーズン開始から8試合目での初本塁打はメジャー5年目で最も遅く、待望の一発が生まれた。五回の第3打席にも本塁打を放ち、1試合2本塁打は昨年7月2日のオリオールズ戦以来となった。チームは9―6で勝った。
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レンジャーズ戦の1回、今季1号となる先頭打者本塁打を放つエンゼルス・大谷=アーリントン(共同)
昨季は日本選手のシーズン最多記録となる46本塁打をマーク。今季のオープン戦では3本塁打を放ったが、開幕から1番で出場を続ける打撃は調子がいまひとつ上がっていなかった。
反省生かす
投打同時出場で敗戦投手となった前日の鬱憤を晴らすかのように思い切り良く振り切り、今季1号につなげた。
一回、プレーボールの直後だ。見逃せばボールかという高めの95マイル(約153キロ)の速球を、体をしならせながら捉える。高々と舞い上がった打球は右中間のブルペンに吸い込まれ、初球先頭打者本塁打となった。
打撃の調子が上がらず「動きの遅れが少し目立っているかな」と話していた反省を生かした。自身5度目の先頭打者アーチ。ベンチに戻るとテンガロンハットをかぶせられ、仲間たちと喜びを分かち合った。3打席目の五回は2発目を右翼席へ。かっ飛ばした余韻に浸るように、その場でバットを小さく放り投げた。(共同)