インドは16日までに、ロシアの地対空ミサイル「S400」の2基目の関連機器を輸入した。ミサイル本体の搬入は遅れているという。インドメディアが報じた。ウクライナに侵攻したロシアに日米欧が厳しい経済制裁を科す中、インドはロシアから兵器輸入を継続する姿勢を改めて示した。
インドは、国境紛争を抱える中国やパキスタンに対抗するための兵器をロシアからの輸入に依存。「S400」5基の供与を受けることで合意した。1基目は配備済み。米国はウクライナ侵攻前から輸入に反対してきた経緯があり、今後も米印間の火種になりそうだ。
日米欧はインドがロシア制裁の抜け穴になることを懸念。ロシアは兵器に加え、インドへの原油輸出も拡大したい意向だ。割引価格での販売を提示し、インド企業の一部が既に購入契約を締結した。(共同)