「ブラック校則」見直し拡大 髪形、下着の色指定…

×××

校則をめぐる議論は平成29年、生まれつき茶色の髪を黒く染めるように強要され、不登校になったとして、大阪府羽曳野市の府立高の元女子生徒が府に損害賠償を求めて提訴したことが発端の一つとなった。提訴を受け、府教育庁は府立高に校則の点検を指示し、翌年から全校がホームページで校則を公開した。

岐阜県も30年9月、校則の見直しを県立高に通知。31年2月の実態調査では「外泊・旅行の届け出や許可を求める」(75%)、「下着の色の指定」(26%)などの不合理な校則が見つかり、現在までに全て改定されたという。

昨年5月には全国に先駆け、校則改定手続きの明文化も求めた。県教委の担当者は「どうすれば校則を変えられるのかを分かりやすく示すことで、子供たちが主体的に考えてくれると思った」と説明する。

×××

そもそも、なぜブラック校則が存在するのか。関西学院大の桜井智恵子教授(教育学)によると、1970~80年代に全国で社会問題化した「校内暴力」がきっかけとなり、生徒を厳しく管理するため、髪形などを細かく規定するようになったという。桜井教授は「社会に出ればイノベーティブ(革新的)な発想が求められる。学校が生徒を一方的に縛るブラック校則は時代にそぐわない」と話す。

教職員の多忙さが校則の改定を阻んでいるとの指摘もある。生徒一人一人に向き合う余裕がなく、一律に管理するしかなくなっている現状があるという。桜井教授は「校則が子供たちにどのような悪影響を及ぼすのかをもっと議論すべきだ。学校が根底から変わっていく必要がある」と強調した。(浅上あゆみ)

会員限定記事会員サービス詳細